ひまを持てあます
「小人(しょうじん)閑居して不善をなす 『「礼記」大学』」という言葉があります。
つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしない、という意味です。
ひまを持てあます
夏生まれのくせに最近暑さに致命的に弱く、5月には帯状疱疹にもかかったので、今年の7・8月は体調を整えるという言い訳でかなり仕事量を減らしていました。
なんとなく応募し
なんとなくオーディションを受けることになりました。
シニアモデルが人気らしい
最近「シニアモデル」が人気だそうです。
シニアモデル
中高年はインターネットやスマートホン等よりも、テレビや雑誌等のアナログ媒体を利用します。
(テレビもアナログと言われるのですね……)
シニアモデルを使う企業の商品の対象年齢は、大体中高年です。同じ商品でも、自分と同じ年代のモデルさんが広告している方が、購買する可能性が高くなると考えられているようですね。
空いた時間にオファーを受け、「モデル業」を行う人も多いそうです。
こんなところにも「少子高齢化」「働き方の多様性」が現れていますね。
オーディションの流れ
会場には何人か集まっていました。見たところ皆さん一般の方です。
ビデオなども交え一通り説明を受けます。
その後、一人ずつ面談をします。
「もしかして待っている間のしぐさも見ているのかなあ」と、就活生のような気持ちで待機していると名前を呼ばれました。ドキドキです。
オーディション
⇑こんなカッコイイ感じではありません。
「白線の立ち位置まで歩いてください」
「立ち止まって一周回ってください」
「『きれいな夕焼けだなあ』と言ってください」
高校時代、文化祭の出し物が演劇でした。私の出身高校は「文化祭=演劇」という学校で、なぜかどのクラスも演劇をやります。
その演劇で主役を務めたことがあり、また、ずっと営業職だったのでお客様と話す際ある程度の演技力が必要で、個人的に『演技力』にはそれなり自信があったのですが
急に「このセリフを言え」と言われてすぐに役作りなど出来ません。精一杯『演技』してみましたが棒読みもいいところです。
役者さんと言われる人たちは本当にすごいと思いました。
「このオーディションを受けたきっかけは?」
なんとなく好奇心で……とはいえず、高校時代の演劇で主役を務めた経験があって……などと答えたように思います。
翌日合格通知が届きました。
翌日、事務所から封書が届きました。「ずいぶん早いなあ」と封を開けると「合格通知」でした。
「早っ」とびっくりしながら「ご案内」をよく読むと
ああ。
やはり。
「〇月〇日までの〇十万持参でいらしてください」
まあそうだろうな、と思いましたが、やはりそうでした。「モデルになりたいならお金を払ってくださいね」ということです。
そこでもうこの話は終わりです。
私にもっと才能があれば待遇違ったかもしれませんが……。
面白い経験が出来ました。
「小人(しょうじん)閑居して不善をなす」
もうすぐ8月も終わります。大分涼しくなってきましたので本格活動開始です。
2019.08.29 (木)