ーはたらぶスタイルー今井久美子ー

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「しばらく家にいる時間が多いだろうから、家事は私やるよ」
今、こんなことを軽い気持ちで言った当時の自分を殴りたい……（笑）

家事も仕事も……はキツかった
起業して最初の頃は、家事もやりつつ家で働く、というスタイルで仕事ができたのですが、一ヵ月もすると「セールス」「セミナー」「コンサルタント」「勉強会」などのイベントが目白押し。「せめて可視化しよう」とカレンダーにスケジュールを書くようにしました。しかし、所謂「コツコツと行う作業」を圧迫するようになってきました。
原因は「家事効率の悪さ」です。朝、作業したくても朝食を作らねばと作業に時間を割けない。夜、作業したいのに夕飯の支度がある。せっかく一日空いたのに洗濯ものが山になっている。「家事を一切やめれば全て解決するのに」と本気で考えました。

家事も仕事です
サラリーマンの時は、デュアルタスク、トリプルタスクも平然とこなしていたのに、「家事」が入った途端に回らなくなったのです。理由は簡単でした。家事も仕事としてとらえなければならないのです。 スケジュールは家事ありきで立てなければなりません。食事の支度は食事や後片付けも含め40分以内。また、「作業」ととらえていたこともスケジュール化するようにしました。そのうえで自分のスケジュールを圧迫しているものを止めてゆきました。

何を優先するか
「家事を外せば……」と何度も思いました。でも「最近体調が……」というダンナさんにコンビニ弁当ばかり食べてもらうのは明らかに体に悪い。私ももう「コンビニ弁当漬け」の生活からは卒業したい。 何より朝ごはんを楽しみにしているダンナさんの「ごはんの炊ける香りで目が覚める」と嬉しそうに言う顔を見ていたら「一番大切にしなければいけないのは、家族」と心から思えたのです。

家事と仕事を両立している人は本当にすごい
今まで「家事なんてついでにやればいい」と思っていました。心から反省します……。こんなに両立が大変とは思いませんでした。救われたのは料理研究家の緒方さんの一言。「料理が上手ですね。」母から譲られた料理本を見て作っている私のアナログスタイルを褒めてくださいました。
今まで「料理はレパートリーも少ないし、上手ではないよな」と思っていたのですが、この一言で救われました。
もし、あなたが家事と仕事を両立しているなら、それだけで賞賛に値します。私は最近「今日は作れない」「この日は家事はやらない」という日も作ってようやく回るようになってきました。
「家事と仕事の両立」もっともっと認められてしかるべきです。少なくとも私は心から尊敬します。
2018.09.06 (木)