管理職を個人事業主扱いする会社はブラック企業か

2018.03.28 (水)

管理職は労働者

管理職ももちろん労働者です。雇用されている人です。特定の会社に属し、会社への依存度が高いゆえに生殺与奪権を会社に握られがちと言われています。しかし毎月の固定給があり、基本会社の方針に従い、日々の業務をソツなくこなせばいいわけで、(簡単なことではないのは言うまでもない)自由はないかもしれないけれど労働者として権利を守られている存在でもあるわけで、様々な面で労働法が適用される存在です。

 

ところが管理職を都合のいい時だけ個人事業主扱いする経営者がいます。

 

個人事業主とは

個人事業主とは自分で事業を行っている存在です。

 

また、雇用でない契約によって他社の事業に従属する人、とも言われています。自由度が高い反面すべて自分で決め、お金の管理も含めすべて自分で行わなければなりません。毎月固定給が入ってくるわけではないので安定した生活とはいえません。当然、交通費や諸経費、販促費も自分で支払わなければなりません。

 

それでも自分で決めて自分で行動する自由さは何物にも代えがたいと思う方がほとんどでしょう。管理職を個人事業主扱いするというのは責任の範囲が事業主並みに多いのに自由度はサラリーマン並みに少ない、という状態です。

 

管理職を個人事業主のように扱う経営者

営業であれば「今期の目標」を数値で示し、その数値に向かって努力するものです。とはいえ、どんなに努力しても達成できないことはあります。それを恐れた経営者が各部門の責任者に一筆書かせました。それぞれの部門長の目標設定と出来なかった場合のペナルティです。

 

内容は「〇〇万円を目標未達のペナルティとして支払う」でした。決して小さな額ではなかったです。しかも会社はその数字への責任を負わないのです。どのように数字を作っても構わないが、その行動に対して会社は責任を負わない。

 

びっくりしました。

 

目標未達=損害賠償という考え方と、素直に一筆したためる部門長たち、さらにそれを堂々と私に見せる経営者に。私は一筆書くことはしませんでした。ただ、私も諸経費、販促費についてはかなり自腹を切ってしまいました。経費として申告するべきでしたがとにかく言いづらい。

 

PCが壊れた時、新しいものに変えてもらおうとしたのですが暗に「自腹切って」といわんばかりの対応でした。それなら自分のPCとして買う、と開き直ったら「管理できないから困る」となり会社経費で購入したことがあります。

経営者が求めたもの

経営者が管理職に「個人事業主」的な考え方を求めすぎていたと思います。雇われている人である管理職社員に対し自分と同じような立ち位置で会社のことを考えてほしいと思っていたのだと思います。会社が管理職に「自己責任」ですべて行えというと、管理職は部下に対しても同じ対応をしてしまう。

 

一筆かいてしまうような他の部門の部門長がどういう状態だったかは推して図るべし、です。

 

将来独立起業しようとしていた私のような人間には「個人事業主」として扱われるのはそんなに悪い感覚ではなかったのですが、雇われる側と雇う側は明らかに感覚が異なるのだということを身に染みて感じました。

 

ブラック企業と言われてしまう多くの会社の経営者は自分の会社がブラックだなんて露程も思っていません。経営者たる自分の感覚を社員にも求めているだけなのかもしれませんね。

ブラックなのか

「管理職を個人事業主のように扱う会社はブラックか」労働法規的に言うとブラックな側面が多いのですが、ブラックというより「雇用される側の立場を理解できていない」のだと思います。少なくとも私はこの会社に対し、自腹切った以上にいい経験させてもらったと思っています。

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