仕事では「出来事と想像と感情」を切り分けて考えるー歴史小説が面白い理由

2018.07.30 (月)

歴史小説が面白い理由

歴史小説が好きです。いろいろな時代の英雄や名もない人たちがどんな風に生きたか、思いを巡らし、感動します。ただ、歴史小説は事実以上に作者によって創作された「細やかな感情表現」がメインです。当時の生きた人たちの感情なんて誰もわかりませんが、ここは作者の腕の見せ所、まるでその時代のその人になったかのように共感してしまいます。「悲しかったんだろうなあ」「勇気がいったんだなあ」など。歴史小説は実在の人物や実際に起こったと思われる出来事に細やかな感情と作者の想像が付随しているので面白いのです。もし、歴史小説がただ出来事だけを羅列したなら、面白みはなくなってしまいます。

 

仕事場で起こる「出来事と想像と感情」の混同

しかし、実際仕事場で小説のように出来事と想像と感情を一緒にしてしまうと不具合が起こります。

例えば、何だかいつもと比べてつっけんどんで、言葉少なく、顔をあまりあげようとしないAさんがいたとします。そんなAさんを見て「機嫌が悪いのか?」と感じます。「何か機嫌の悪くなるようなことをしただろうか」「報告書に余計な事書いたかな」「さっきのプレゼン、全然ダメダメだったからなあ・・」あなたはいろいろ思いつく限りの「理由」を考えます。そして「よくわからないけど怒らした、どうしよう」「報告書に何書いたっけ」と不安に思ったり、「プレゼンはダメだったけど、結果受注したから、自分は全然悪くない」と開き直ったり、「器が小さいよね!」と逆切れしたりします。悪者Aさんの出来上がりです。

 

出来事だけを切り分けると

ここでよく考えてほしいのですが、「機嫌が悪いのか?」と感じているのはあくまであなた自身であり、「どうもつっけんどんな」人が機嫌が悪いかどうかはあなたにはわからないのです。にもかかわらず「機嫌が悪いと決めつけ、勝手に不安になったり開き直ったり逆切れしたり」します。人間は出来事になんでもかんでも「意味」を見つけたがります。これは「思考の癖」でもあり、自然なことです。

 

「仕事がパツパツで頭がまわらない」状態なのかもしれないし、「朝奥さんと大喧嘩した」のかもしれない。頭痛がひどいのかもしれません。これらも「勝手な意味付け」であることに気づいていますか?どちらにしてもあなたの頭の中で勝手に「想像」しているだけです。

「つっけんどん」「言葉が少ない」「顔をあまり上げない」と感じているのはあなたです。これらも感じているだけです。

 

本当に出来事として存在しているのは「席に座っている」「PCをたたいている」くらいかもしれません。であれば「不安」に思ったり「開き直ったり」「逆切れする」すべてあなたが勝手に想像したあげくその人に対し嫌な感情を持つという、「勝手に意味づけして勝手に感情的に」とらえているのです。Aさんとしては座ってPCたたいているだけでここまで思われたらいい迷惑です。

もしAさんの件が歴史小説なら、上記の感情の流れは非常に面白いですし必要不可欠ですが、実際の仕事場では無駄にトラブルを生む元になるかもしれません。「Aさん物語」を作る必要はありません。

 

出来事と想像と感情は切り分けよう

Aさんに関する出来事は「席に座っている」「PCをたたいている」だけです。あなたが「つっけんどん」「言葉が少ない」「顔をあまりあげない」と感じ、あなたが「Aさんは機嫌がわるい」と想像し、あなたが「器が小さい」と逆切れしていることになります。
いかがでしょうか。Aさんを悪者にする必要はないです。あなたの「想像」「感情」がAさんを悪者にする物語を紡いでいるのです。

 

他の人があなたを見たら

あなたが黙って席に座って「お昼は何食べようかな」と空想していたとします。「あなたの物語」が勝手に紡がれている可能性があるということです。あなたが管理職だったり、影響力のある人であればなおさらです。日頃から「大きな声で注意する」「笑顔をみせない」「挨拶をしない」など、背景があると物語化に拍車がかかります。悪者のあなたが出来上がっているかもしれません。

 

想像力や感情はとても大切ですが、出来事と切り分けるように意識すると無用な争いや不安、不満の元を断ち切れる可能性があるのです。同時に、「出来事と切り分けられない」人が多いことを理解することも重要です。

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