ちいさいことを重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道

「ちいさいことを重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」イチロー選手の言です。その話を「今井久美子トークショー」でお話させていただきました。
先日大盛況で終了した「今井久美子トークショー(ノマド・ブランディング主催)」について、主催の大杉潤さんのコラムに詳細がでております。大杉さん、ありがとうございました。
最近新入社員と思しき方々を街中で多く見かける時分です。彼らをみていると自分の新入社員時代を思い出さずにはいられません。
幻聴になやまされ
18歳の時、大学入試に失敗し1年浪人します。正確に言うと失敗したわけではなく、「自分の行きたい大学に合格しなかった」ので浪人を選択しました。両親は特になにも言わず、浪人するという選択を許してくれました。
大手の予備校に通いながら友人も出来、順風満帆な浪人生活(?)を送っていました。「あなたたちに必要なのは勝つ経験だ」追い込まれながらも勉強に励む日々でした。
ある日「自分の悪口」をいわれました。そう聴こえたのです。
「あ。誰か私の悪口を言っている・・・」恐らくすでにこの時私はストレスでかなり心をすり減らしていたのでしょうか。
振り向くと男女入り混じった5人グループが。彼らが私の悪口を言ったに違いない。「ちょっと、私の悪口いわないでよ」猛然と食って掛かりました。
「あ?何言ってんの?お前のことなんか一言も言ってない。気味の悪い奴」
何かが私の中でガラガラと崩れ落ち、その日を境に壮絶な日々が始まります。
常に「気味が悪い」「気持ち悪い」と言われ続けている幻聴
顔が曲がる感覚
唾を呑み込めない
手の震え
人の顔を直視できない
一人で電車に乗ることも出来ない。人の目を見て話せない。(今でも苦手です)手が震えて何も書けない。箸も持てない。「ああああああ!手が震える!」と泣き叫びました。勉強しなきゃ。合格しなきゃ。鬼気迫った状態で受験、何とか第一志望の大学に合格しましたが
症状は改善しませんでした。
自己肯定感0の大学生活
大学というと「青春謳歌」「楽しい」というイメージがありますが私にとっては、特に初期のころは「暗黒」そのものでした。
アルバイトもしましたが一ヵ月くらいでクビになる。友人には気味悪がられる。何をされても仕方のない人間だ。私は何も出来ないダメ人間だ。自己肯定感は地に落ち、自信のかけらもない状態だったと思います。ただ、そんな中でも服薬や合気道部での活動、現在の主人の存在のおかげで少しずつ状況は良くなっていきました。
小さな出来たが積み重なり
そしていよいよ就職。電車に一人で乗るのが怖い私にとって、就職そのものより「電車に乗らなければ」「人と目をあわせて話さなければ」そちらのほうがはるかに重要な問題だったように感じます。時はバブル経済真っ盛り、超がつくほどの売り手市場、就職自体は容易く出来たと感じています。
出勤初日、満員電車に押し込まれ、入社式を終えすぐ支店長に連れられて職場に行き、先輩や上司に挨拶し、その日は終了。
何の変哲もない文章ですが、奇跡の連続だったのです。
満員電車に乗れた
支店長の顔をみて話ができた
先輩や上司に目をあわせて話ができた
「出来た……」嬉しかったです。私がラッキーなのは「電車乗れた」「目をあわせられた」という普通なら何も考えずに出来ることに「達成感」を感じられることでした。
そこからは毎日が達成感の連続です。
ワープロが打てた
電話に出れた
お客様と目をあわせて話せた
文字が震えずにかけた
「出来た」が重なると「私は、やれば、なんでもできる!」と強く自分を信じることができました。同時に自分に自信を与えてくれた仕事が大好きになり、夜中の3時まで働くような過酷さもなんとも思わず、「仕事、楽しい!」と心から感じることが出来たのです。
とんでもないところへの道
「仕事は楽しい」「仕事の頂点にいる社長という仕事はきっともっと楽しい」「いつか起業しよう」新入社員の時から「起業」が目標になりました。
皆さんが「こんなの出来て当たり前」「誰だってできる」と思っていることは当たり前ではありません。どんな小さなことでも構いません、「出来た」という小さな達成感を沢山積み上げていただきたいと思います。
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